『ヒースブログ』の管理人のヒースです。
やる気とかモチベーションというものは、発生するものを待つものではない。
「やる気が出たらやろう」
「今はちょっとモチベーションが……」
こういう日は休むに限る!
……
……
……
それではなにも始まらない。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
やる気は、実はまずやることで自然に生じるものだったりする。
どういうことか。
さて、机に向かおう。
そうしたら、イスに座ろう。
次にPCを立ち上げよう。
おもむろにマウスを掴もう。
テキストエディタのアイコンをダブルクリックしよう。
指をキーボードに乗せてみよう。
ためしに1文字打ってみよう。
これでやる気が出る。
やる気が出たら始めるのではなく、始めたら自然とやる気が出る。
実際には1文字目にやる気は出ないが、なんとなーく書き始めてみて、なんとなーく次の文字を打ってみる。
とかで終わったらちょっと気持ち悪い。
もう少し文字を打ってみるか。
ちょっと続いた。
コンビニで俺はどんなお昼ごはんを買うのだろうか? 何も考えていないから、何を買ったっても問題ない。
じゃあ、とりあえずごはんものかな? それとも麺類かな? 俺はパンが好きかもしれない。
いい感じ。
俺はおにぎりを食べたくて買いに行ったようだ。
続きはどうしようか。
物語として書いたわけじゃないし、エッセイ風でもいいんじゃないか?
……どうだろうか?
なんの意味もない文章ではあるが、それっぽくつながっていく。俺はおにぎりを食べたくなりコンビニへ行った。テレビで見たシャケおにぎりが忘れられないから。ただ、それだけのことをそれっぽく書いているだけ。
でも、なんとなくまだ続きが書けそうじゃないか?
コンビニレビューが始まってしまった。
おにぎりを買いに来たはずが、おにぎりの「お」の字もなくコンビニスイーツを語り始めた。興味がなくても情報が入るほど有名じゃあ仕方がない。さぁ、そろそろおにぎりの選別作業に入ろうか。
残念!
なんとなく売り切れにしたらおもしろいんじゃないかなー、というだけで俺はシャケおにぎりを食べることができなくされてしまった。
作者、ヒドイ!
……と、なにも考えずに手を動かしただけで「ある日――」という文字は、俺がTVを見てシャケおにぎりを食べたくなってコンビニに行ったが残念ながら売り切れで買えなかった、というストーリーへと変じた。
この後、俺のストーリーはいくつかの展開の可能性がある。
別の味のおにぎりで妥協する。シャケ弁当を見つけて、なんとなく溜飲を下げる。あくまでシャケおにぎりを食べるため、他のコンビニやスーパーへ向かう。
……など様々考えられる。
とにかく、PC立ち上げて、テキストエディタを開いて、なんでもいいから文字を打ってみる。
そうすればいつの間にか物語は形を帯びてくる。
内容は正直どうだっていい。
やる気、という得体の知れないものを待って何もしないよりは、なんでもいいから文字を打ち出し、なんとなく続きを書いてみる。その内に『筆が乗って』次々とアイディアが浮かんでイベントが立ち上がることだろう。
原稿用紙1枚分でも、ひとつのエッセイは書くことができる。
なにか気になったこと、気づいたこと、感じたことやただの事実。ニュースとかの反応でもいい。最悪天気の話だっていい。
なにかを書いてみることが肝心で、それをおもしろく脚色するのはまた別のスキルだ。
手が止まることが一番厳しい。
ある物語やエッセイを書いていて、続きが書けなくなったら別のものを書けばいい。
締切があるプロではそうはいかないが、アマチュアなら悩んで書かない時間を多く持つよりも、少なくとも何かを書くことがスキルアップに繋がる。
もちろん、話を書き進めて完結させるのは大事なスキル育成になる。すべて中途半端にするよりは、ひとつでも多くの完結作品を作るほうが力量はアップする。
でも、完結するまで書けなくてそれ以外何も書けなくなるならば、新しい作品を書き出すほうがいい。その新しい作品が完結を迎えることができるかもしれない。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
……と、執筆記録の初回はオリジナル小説の話ではなく、自分自身が書き止まることが多いので、やる気がないときの対処法を書いてみた。
実際、PCを立ち上げることや机に向かうことは重要で「あとにしよう」「今回は気が乗らないなぁ」という『逃げ』を封じることができる。
テキスト1文字からでも打てばきっと続きが打てる。何も思いつかなくても、キーボードのキーが押せないことはない。物語ではなく、気持ちを打ってみるのもいい。
上記で400文字に足りないくらい。
今の気持ちを書き、なんとなく気づきにつなげる、そしてその気づきからこれからの行動に移していく、という物語。
なんてことはなくても、なんとなく書けばそれっぽくなる。
この400文字を書くのにやる気もモチベーションもない。ただキーボードを打っただけ。
書いたことで次を考え、それをエンドレスで続けていく。
どこかで伏線のようなものを思いついたらしめたもの。潜めに潜めてドカンと爆発させる。
アドリブで書いていくと伏線を仕込むのはなかなかしんどいが、それでもうまく仕込めれば物語の起伏が大きくなる。思いついたことをただ書くだけじゃなく、そういう隠す作業も併せて行えれば、おもしろい物語に近づいていく。
とにかくまずは『書くこと』が重要だ。
書いて、書いて、さらに書く。
そうして、この『執筆記録N0001』が完成した。
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