辛い料理を食べたときに、水を飲んだら逆効果!
……という話を聞いたことはありますか?
これは、唐辛子や山椒などのあとから辛さが来るタイプの場合は本当です。
辛くて熱くて思わず水をガブガブ飲んだけど、ヒリヒリは取れずにどんどん水ばかり飲んでしまったという経験はありませんか?
逆にお蕎麦などを食べているときに、わさびの塊を一気にすすってしまい、ツーンと鼻から脳天に抜けるように辛かったけど、お茶を飲んだらすぐに落ち着いたという経験もあるんじゃないでしょうか。
この違いはどうしてなのか?
その理由は辛さの種類により対処方法が異なるからなのです。
辛さの種類は2種類ある
辛さの種類は大きくわけて2種類あります。
ひとつはわさびやマスタード、タマネギなどのスースータイプ。
もうひとつが、唐辛子や山椒、生姜などのヒリヒリタイプです。
わさびやマスタードなどの鼻にツーンと抜けるような鋭い刺激のスースータイプの辛さは、熱に弱く揮発性が高く長く続かないので、水やお茶を飲むことでスーッと辛さが消えていきます。
逆に、唐辛子や胡椒、山椒などの舌やくちびるが焼けるように熱くなるようなヒリヒリタイプの辛さは、熱に強く揮発性も低く、辛味を感じるのも遅い特徴があります。
口の中がヒリヒリと熱いので、つい水を飲んでしまいたくなりますが、残念ながら逆効果となります。
唐辛子や山椒のヒリヒリタイプの辛さへの対処法
ズバリ、牛乳などの乳製品を飲むことです。
唐辛子や山椒などの熱く痛いヒリヒリタイプの辛さは脂溶性となり、水に溶けることがありません。
もし思わず水を飲んでしまった場合は、口の中でカプサイシンが広がってしまい、かえって取れなくなってしまって辛さがずっと続いてしまいます。
牛乳やヨーグルトには脂肪分がたっぷりと含まれているので、カプサイシンが溶け出して辛さを感じる舌や口の中から流れて行ってくれます。
インドカレー屋のドリンクにラッシーやマンゴーラッシーがあるのは、スパイスをたっぷりと使っているインドカレーの辛さを和らげる効果があるからなんですよね。
乳製品などの油分以外にも辛さを抑える方法があります。
それは苦味、または酸味のある飲み物を飲むことです。
苦味はアイスコーヒーがあればベストです。
酸味はレモンがたっぷりと入ったレモネードがオススメです。
苦味も酸味も辛さを和らげる効果があるので、水ではなくアイスコーヒーかレモネード、またはレモンティーなどを飲むようにすればヒリヒリした辛さが抑えられます。
辛いものを食べる前に緑茶などのカテキンで舌を保護する
緑茶などに含まれるカテキンには舌の粘膜を保護する効果があります。
舌の粘膜を保護することで辛味成分のカプサイシンが結びつきにくくなり、辛さを感じづらくなります。
ただし、辛いものを食べたあとに熱い緑茶を飲んだら逆効果です。カプサイシンは熱で活性化するので余計に辛くなってしまいます。
熱い緑茶の場合は食前に飲む。食後に飲む場合は冷たい緑茶にするようにしてください。
辛い料理を食べたあとに、辛さを和らげる対処方法まとめ
辛さの種類は2種類ある
・わさびやマスタード、タマネギなどのスースータイプ
・唐辛子や山椒、生姜などのヒリヒリタイプ
辛さを抑える方法
・スースータイプは水やお茶を飲む
・ヒリヒリタイプは乳製品、アイスコーヒー、レモネードなどの油分、苦味、酸味の多い冷たい飲み物を飲む
辛さを防ぐ方法
・緑茶などに含まれるカテキンを食前に飲む
不意に辛い料理を食べてしまった場合や想像以上に辛いものを食べてしまった場合、またはいつも辛いものを好きで食べているけどあとから来る辛さは抑えたいという場合には、今回の記事を参考にアフターケアでリカバリーをしてみてください。
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