『ヒースブログ』の管理人のヒースです。
NintendoSwitchで発売中の令和の桃鉄が累計出荷本数100万本突破したとのこと。
まだ出荷段階といえ、年末年始であることを考えれば販売も遅かれ早かれ追いつくことだろう。
桃鉄シリーズは一時期新シリーズの開発が中止されていた。
新作が復活したタイミングでスイッチの普及率が半端なく高く、ジョイコンを持ち寄っての複数人プレイ(2〜4人)ができるプレイスタイルが販売数を押し上げた形だろう。
YouTuberや芸能人が4人集まってたのしくプレイする姿が簡単に見られる時代背景も大きく貢献しているのは想像に難くない。桃鉄が売れやすい土壌がなんだかんだと整っている。
桃鉄はコントローラーは1人1つでもいいし、1つのコントローラーを持ち回りでもプレイ可能なので、スイッチ1台だけでも4人プレイをたのしめる。
最短3年間のプレイ(1年は12ヶ月で12ターン)であっても、4人集まれば充分盛り上がることができる。
プレイヤーの地元がバラついているほうが、各エリアに戦いの場が移ったときに盛り上がりやすいのも桃鉄の特徴のひとつだろう。
各駅の特産品やイベント、ゴール演出などにもそれらが表れている。
安い物件をひたすら買い集めたり、高額物件にターゲットを絞ったり、不動産ばっかり買ったりとたのしみ方は人それぞれだ。桃太郎ランドを買うのを目標にする長期間プレイとかも、貧乏神の存在で波乱万丈あり、スリルと興奮に溢れたものとなるだろう。
桃鉄の歴史は長い。
1988年にファミコン版が出ているので、実に30年以上の歴史あるパーティーボードゲームだ。
かなりの年代の人が一度や二度以上プレイしたことがある、メジャーゲームのひとつとなる。
シリーズを重ねるごとに、逆転要素がどんどんと強くなっていくのはこの種のゲームの鉄板で、もちろん桃鉄も例外ではない。
だれかが目的の駅に到着した際に、一番遠くにいるプレイヤーに取り憑く貧乏神も、最初の頃は優しいものだったが、後半のシリーズほど極悪になり、全財産があっという間に吹っ飛んでいき、トップからどん底なんて言うのも珍しくない。
もちろん、ダントツの最下位というのも安定しないので、なんだかんだプレイを続けているといつの間にかまた順位が逆転することも多い。相当に運や展開が悪いと、ずっと底を走り続ける羽目になることもあるが、1回目的駅にゴールするだけで大金が手に入る後半ではそこからまくることもできる。
アイテムや、マス目でのイベント、貧乏神や目的駅へのゴール、買い占め状態での決算など、プレイを続ける間の展開は様々だ。1人での99年プレイもそれはそれでたのしいけど、やっぱり桃鉄の醍醐味は4人プレイ。コンピューターが1人交じるだけで、コンピューターが結託して狙われやすくなってしまう。
4人全員がプレイヤーの場合にあまり結託するようなプレイがあれば、今後の仲が危ぶまれてしまうので、そこまで極端な集中砲火はしづらいしされづらい。
だからこそ、逆転逆転でスリリングな展開がたのしめるのだ。
今回の令和の桃鉄は、コロナ禍にリリースされたことと、ひさびさのリニューアルされた完全新作であることと、NintendoSwitchとの驚異の親和性により大きな普及を果たした。
100万本は途中経過に過ぎず、年末年始でさらなる飛躍を遂げるのは間違いない。
200万本、いやいや300万本。
桃鉄は新シリーズが出ない限り、毎年の大型連休――特に年末年始に繰り返し売れるアイテムだ。どこまで売上が伸びるのかはまだまだわからない。
一家に1台でたのしむもよし。友達同士でたのしむもよし。
フレンド同士ならば離れていても同時プレイができるので、会えないときでも盛り上がれるのはやはり今の時代ならでは。これも強みのひとつだ。
スイッチだからこそのあらゆるプレイスタイルで、桃鉄はどこだってだれとだって盛り上がれる。
シリーズ最大の100万本突破をしたのも納得だ。
時代の波に乗り、桃鉄の知名度をさらに知らしめてもらい、桃鉄プレイヤーをたっぷりと増やしてほしい――昔ながらのプレイヤーとしてはこっそりと歓喜しておきたい。
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