【感想】『86-エイティシックス-』(著:安里アサト) 死で埋まる戦場を生きようとする少年少女の物語。【電撃文庫】

電撃文庫 安里アサト 86 エイティシックス
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※既刊6巻中、4巻まで読了した時点の内容となります(2019年5月11日現在)


【86-エイティシックス-】とは。


著者の安里アサトさんのデビュー作として、電撃文庫より6巻まで販売されています。

出会わないボーイミーツガールのミリタリライトノベルとして、電撃大賞を経て発刊された構成力抜群の一冊となります。


エイティシックスが繰る多脚戦闘機<フェルドレス>と、無人機<レギオン>の戦いと、エイティシックスを中心としたヒューマンドラマが繰り広げられます。


戦死者ゼロの戦場とは?

レギオンとは?



共和国とエイティシックスの確執。

共和国の管制官<ハンドラー>であるレーナと、エイティシックスの戦隊長<アンダーテイカー>のシンの、出会わないボーイミーツガール。



読ませる戦闘シーンと人間の腐った部分が特徴的で、特に”差別”に関する描写が圧巻。

どうしてそこまでエイティシックスが頑なになるのか。

戦うことだけが矜持のエイティシックスに対して、周りの”善かれと思うこと”との溝がどれだけあるのか。


巻を重ねるごとに戦闘はより複雑に、内面を描くことでシンやレーナ、周りの面々の考えに差があることがわかる。

レギオンはどんどんと進化し、人間との戦力差も広がっていく。



イラストレーターしらびさんの美麗イラストと、専門用語を多発しながらも構成力で引っ張る安里アサトさんの文章をたのしむことができる【86-エイティシックス-】は、ライトノベルにしてはめずらしいほどの”重さ”を持っているので、軽いライトノベルではなく骨太でしっかりとしたものを読みたい場合は、ぜひ【86-エイティシックス-】の1巻を手に取ってじっくりと読んでもらいたい。

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電撃文庫 安里アサト 86 エイティシックス

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