【感想】『君は月夜に光り輝く+Fragments』(著:佐野徹夜) 本編のその後、その前、その裏で何があったのか?【メディアワークス文庫】

君は月夜に光り輝く +Fragments 佐野徹夜
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佐野徹夜さんの『君は月夜に光り輝く』の続編となる『君は月夜に光り輝く+Fragments』を読んだ感想をさくっと。


1話、4話、6話が卓也の話。

3話と5話が香山の話。

そして2話がまみずの話。


5話が書き下ろしで本編最長。香山の隠された面がどんどんと出てきます。

また、2話はまみずの1人称というめずらしい語り調となっています。


4話は本編では丸々カットされたエピソードの再構築なので、ふたりのやり取りが本編を思わせますね(^^)



本編の後日譚としての話と、本編の裏側となる話、本編開始前と時間軸は色々あります。

見えなかったシーンが追加されることで、本編では語られることのなかったキャラクターの裏側が見えてきて話に厚みが出るとともに、本編のその後を描くことで、まみずが死んだ後にふたりがどうなっていったかを追いかけることができます。


以下、読書メーターに投稿した感想をそのまま転記します。


本編の前、裏、その後を描く短篇集。

大切な人を亡くしたそれぞれが、どう感じ、何を思い、どう生きるか。

本編の余韻は短篇集の最終話の書き下ろしに集約される。

大切な人を亡くし、それでも生きることを続け、それが辛くなった時に死んだ人を思い出して生きる力をもらう。後ろめたさがあっても、死を受け生を意識する。そうして日々を生きていく。

https://bookmeter.com/books/13517802


発光病で親しい人を亡くした卓也と香山のふたり、そして5話の香山編で登場する侑李と声のふたり。

それぞれのその後の生き方は個々人の思うところがあり、受け止めて生きることもできれば受け止めきれずに日々流されるように生きてしまうこともある。


葛藤と苦悩を続けながら、しかし生きることに意味を見出し、一歩一歩小さくだが進んでいく。

6話で卓也が語るまみずへの想いが、遺された者のあるべき姿なのかもしれない。


生きる者は親しい人の死から生きる力をもらう。

毎日懸命に生きていく中で、ふっと昔のことを思い出す。


いつまでも心の中に生き続けている。

そんな君を想うことで、また今日もがんばろうと思える。



きれいに終わった話の続きが読めて、それもちゃんときれいに終わってくれて良かったと思います。


卓也たちのお話はこれで終わりになりますが、コミカライズや映画化でまた別の感情を揺さぶってくれるんじゃないでしょうか。

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君は月夜に光り輝く +Fragments 佐野徹夜

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