【感想】『ロードス島戦記』(著:水野良)がきっかけで、自作小説を書くようになった。

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[voice icon=”https://heath-blog.com/wp-content/uploads/2018/03/heath-front.jpg” name=”ヒース” type=”l big”]はじめましての方も、いつもの方も来てくれてありがとう。ヒース(@heath_blog)です。[/voice]

 

『ロードス島伝説』をご存知でしょうか?

作家の水野良さんの作品で、1988年4月に1巻が刊行されています。

近代ファンタジーの礎がトールキンの『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』だとしたら、日本のライトノベル分野のファンタジーの地位はまちがいなくこの『ロードス島戦記』が牽引したと自分は勝手に思っています。

他にも歴史の長いファンタジーライトノベルはたくさんありますが、やはり『ロードス島戦記』が自分に与えたインパクトは相当のものでした。

[box class=”blue_box” title=”今回熱く語る内容”]

①ロードス島戦記との出会い
②ロードス島戦記シリーズとは?
③ロードス島戦記のヒース的お気に入りストーリー
④ロードス島戦記からはじまるラノベ人生。そして、ラノベを書くようになるまで。[/box]

 

目次

ロードス島戦記との出会い

 

『ロードス島戦記』に出会ったのは、もう30年近く前で小学生の頃です。

兄に「これ読んでみなよ」と勧められ、それまでほとんど活字なんて読んでいなかったのに、いざ読んでみたらどっぷりとハマり込んでしまいました。

 

しかも、兄の勧めかたの切り口がかなり斬新で「主人公がゴブリンより弱いんだよ!」とかそんな感じ。

ゴブリンより弱い!?

スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーシリーズ』をプレイした方ならわかると思いますが、ドラゴンクエストでいうところのスライムと同じく超序盤のザコ敵です。HPが10もありません。経験値が1とか2とかで、だいたい一撃で倒せるような敵キャラです。

<たたかう>コマンドをただ押すだけでレベルが2に上がる程度の敵だし、倒すのに頭も使いません。ポーションも使いませんし、なんならよそ見していたっていい。弟(いませんが)にプレイさせたって勝ちます。

 

ゴブリンに負ける主人公なんてありえない!

読みはじめる動機には充分ですね。今だから思う、「兄、ナイス!」と。

だって、主人公がゴブリンに負けるなんてそんなバカな! って思いますよね? ありえませんよね。

 

そんなこんなでヒース少年がロードス島戦記を読み出すわけですが、物語序盤で兄の言っていることがさっさと実証されました。

主人公である少年騎士パーンが幼馴染の神官エトとゴブリン退治に出たのですが、当初の戦略がうまくはまらずに乱戦になってしまい、善戦をしていたものの隙をつかれて毒の塗られたナイフの攻撃をゴブリンから受けてしまったのです!

なんとか応戦するも、毒の効きが早くパーンは意識を失って倒れてしまいました。

パーンたちを心配して駆けつけていた魔術師スレインやドワーフのギムに残りのゴブリンは退治されたものの、意識を失ったパーンは3日間も昏睡状態となってしまったのです。

なんとか一命を取り留めたパーン少年の物語はここからはじまります――

 

超序盤の簡単なあらすじになりますが、30匹にもおよぶゴブリンの集団は、たったふたりの戦士には荷が勝ちすぎます。

数で圧す、というのは戦術の基本であり、いくらゴブリンといえど数の威力は相当なものになります。

ファンタジーにおいてのゴブリンはザコ敵ではなく、村人程度では太刀打ちできない強敵なのです。

ファイナルファンタジーのゴブリンも8体くらい同時に出現すれば、実際には結構なダメージを与えてきます。でも、1体が<たたかう>1回で倒せてしまうので、4人パーティーではじまるRPGなら2ターンで全撃破できるので苦戦はしません。

序盤でゴブリンで全滅したら、クソゲー認定まちがいなしです。なので、スライムやゴブリンはザコ敵にせざるを得ないのがゲーム事情なんですよね。

 

ロードス島戦記でパーンがゴブリンに苦戦するのもあたりまえといえばあたりまえなのですが、読みはじめなければ『ゴブリンがザコ敵』の認識は変わることがなかった可能性はあります。「ナイス、兄!」

そんなこんなで、ヒース少年はロードス島戦記に夢中になったのでした。

 

ロードス島戦記シリーズとは?

 

ロードス島戦記の本編は完結済みで、全部で7巻刊行されています。

その前日譚となる話が『ロードス島伝説』となります。

パーンたちの物語よりも30年以上前の話となり、主人公ナシェルの物語が5巻刊行されて完結しています。

語られることのないロードス島の真実の物語――それがナシェルの辿った軌跡なのです。

また、ロードス島戦記の6巻と7巻で主人公となった騎士スパークの続きの物語として『新ロードス島戦記』があります。

暗黒の島マーモの公王となったスパークが様々な仲間たちの協力を得て困難を乗り切っていく、6巻に渡るストーリーが刊行されて、こちらも完結しています。

 

他にも、関連シリーズとしては『魔法剣士リウイ』『クリスタニアシリーズ』があります。

魔法剣士リウイはロードス島戦記側には登場しませんが、同じ世界を舞台にしているのでパーンたちが出張出演しています。

クリスタニアシリーズも魔法剣士リウイと同じく、大きくはロードス島戦記と同じ舞台となります。
敵方の主人公であるアシュラムが『漂流王』として辿り着いた大地がクリスタニアとなります。これがクリスタニアサーガの300年前の出来事に当たります。

 

水野良さんの最新シリーズは富士見ファンタジア文庫にて刊行されていた『グランクレスト戦記』になります。全10巻で2018年3月の10巻でシリーズは完結しています。

アニメにもゲームにもなったので見かけた方もいることでしょう。

 

ロードス島戦記のヒース的お気に入りストーリー

 

個人の感想ですが、3巻から4巻にかけて登場したオルソンの話が至高です。

 

眼の前で妖魔に姉を殺されてしまった少年オルソンは、怒りの精霊ヒューリーに憑依されて狂戦士(バーサーカー)と化すことで死ぬまで戦い続け妖魔を倒しました。ただ、ヒューリーに憑依されているせいでオルソンは感情が失われてしまっています。

そんなオルソンは小説版の3巻より女傭兵のシーリスとともに登場しました。

 

オルソンは相棒のシーリスを姉と重ねて見ているため、シーリスが危機に陥ると姉が殺されたトラウマが想起されて狂戦士状態となり、無類の強さを誇る代わりに理性を取り戻すまで戦い続けてしまいます。たとえどれだけ傷つこうとも。

 

ストーリー内でオルソンは黒衣の騎士アシュラムの魂砕き(ソウルクラッシャー)による攻撃と、水竜エイブラの咆哮により、怒りの精霊ヒューリーの支配から逃れることに成功して感情を取り戻しますが、精神状態が少年のときに戻ってしまい臆病な性格になってしまいます。

その後、火竜シューティングスターの討伐に向かう際にアシュラム一行との戦いがはじまり、相棒のシーリスの危機に臆病なままでは守り抜けないことを悟り、自ら怒りの精霊ヒューリーを召喚して憑依させたのです。

「違うぞ、怒りの精霊」

「僕は怒る。しかし、怒りは復讐じゃない。すべてを破壊するための力じゃない。愛する者を守るために、振りしぼる勇気なんだ。臆病な者が、戦うために必要な力なんだ。それを僕に与えてくれ」

ロードス島戦記4巻より引用

 

バーサーカーとして戦い抜いたものの、戦いが終わったときにはオルソンは動かなくなっていました。

その顔は怒りに歪められてなどおらず、安らかな、やさしいほほ笑みをたたえていた――

 

3巻から4巻の流れでオルソンが大好きになっていただけに、感情を取り戻したあとにシーリスと幸せになることはできず、その最期まで、愛する女性のために戦い抜くさまが少年ヒースに与えたインパクトは相当のものだったのです!

 

ロードス島戦記からはじまるラノベ人生。そして、ラノベを書くようになるまで。

 

少年ヒースはその後ラノベに激ハマりし、次々と買っては読んでいきました。

同じく兄に勧められて読みはじめた『フォーチュン・クエスト』シリーズは角川スニーカーでの刊行を終えたのち、今も電撃文庫で『新フォーチュン・クエスト』として刊行が続いています。超長命なお話です。

その後なんだかんだあり、電撃文庫の『ブギーポップシリーズ』を読みはじめた頃から、「自分も小説書きたいなー」となり、大学生の頃からラノベを自分で書くようになりました。

このとき同時に開始したホームページでは小説を連載していたりします。

何作か電撃文庫小説大賞に応募していますが、すべて一次選考落ちなので、日本語ができていないか、応募要項を満たしていないかのどちらかになります。修練が足りませんね。

 

しばらくは小説を書いていましたが、就職(大卒時ではない)を機にあまり書かなくなってしまいました。

齢35を超えたあたりでまた書きはじめましたが、同じ頃にソーシャルゲームにハマりはじめてしまい、時間の消費がゲーム>小説となり、今もその状況は続いています。

さすがにそろそろマズイなぁ、とは思っているものの、ソーシャルゲームの闇は深いのでなかなか離れられないのが自分的に超マイナスポイントになっています。

 

ブログを書く、ビジネス本や小説を読む、ゲームをする、Twitterで発信をする。

自由時間はこれらで潰れます。小説を書く、が入っていません。

 

まったく書いていないわけではないのですが、完成まで漕ぎ着けられません。

小説は完結まで書け、というのが鉄則ですが、大学生時代は長編を10作程度完結まで書けていたのに、今では2章くらいで止まってしまうこともしばしばです。

いっそ『小説家になろう』や『カクヨム』で連載の形にしてしまえば書き続けられるかもとも思っているのですが、『エタってしまう』のが気になって二の足を踏んでいます。

[aside type=”normal”]エタるとはエターナるという造語で、作品が未完で終了してしまうことを指します。エターナル(永遠の)の動詞化で、終わらない=放棄の意味になります。[/aside]

 

自分ひとりで書いてエタるのは構わないのですが、わずかながらも読んでくれる人がいるのにエタるのは自分自身が耐えられないので、載せる際は完結させてから小出しにするか、完結させてから完結作品として載せるかのいずれかにするしかないと思っています。

もちろん、先に言ったように、連載にしてしまえば書き続けるしかないので、そのほうが完結の可能性は高まります。

これも『やるかやらないかの話』なので、結果として『やる』以外の選択肢を取る必要がありません。

 

現在書いている小説は、当ブログのプロフィール内に登場させているナビキャラクターの『道具屋クラフト』と『魔法屋マギカ』が活躍する、スローライフダンジョン記です。

勇者たちの物語ではなく、勇者を支えるお店の店主たちにフォーカスした話となります。

ダンジョンに潜り素材を集めて道具や魔法を作り、それを勇者たちに売って生計を立てる――そんなスローライフを送りながら、やがてダンジョンの異変からふたりの生活は一変し……

 

こんな話を書いている途中です。

 

おわりに

 

ロードス島戦記に出会いライトノベルにハマり、電撃文庫大賞に出会うことでラノベ作家を目指す。

これがヒースのラノベ人生の今です。

 

40歳を迎えても普通にラノベは買います。

今日(2018年8月18日)も富士見ファンタジア文庫から刊行された『アサシンズプライド8』を購入しています。

 

好きなので読むことは続けているので、いよいよ好きだから書くことを本格化します。

当面は完結させることを重視するため表に出てくることはありませんが、ある程度形が見えた段階で『小説家になろう』『カクヨム』または当ブログにて公開していこうと思います。

 

こっそりと決意表明をして今回の記事は終わりにします。

 

[voice icon=”https://heath-blog.com/wp-content/uploads/2018/03/heath-front.jpg” name=”ヒース” type=”l big”]今回も最後までお読みいただきありがとうございます。[/voice]

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