角川文庫から発売されたキングコング西野亮廣さんの新刊【新・魔法のコンパス】は、以前刊行された【魔法のコンパス】の内容を大幅に見直し、前編書き下ろしの新作として発行されている。
単行本をそのまま文庫本にするだけではなく、使えるものとして労力をかけて別物にするなんて、”西野さんだからこそ”という感じがしてとても好感が持てる。
ひとこと。
とても読みやすい。
単行本からは内容を刷新して、今に合わせた部分と普遍的な部分を中心に長く使えるように工夫されている。
1章は『お金』の話。
2章は『広告』の話。
3章は『ファン』の話。
以上の3部で構成されている。
中盤に掲載されている近畿大学での講演と、本編最後に西野さんから読者に向けられた手紙部分だけでも何度も読み直したほうがいいと思う。
読めば、確実に自分への応援として受け止められるし、うまく行かない時に読み返すことで「またがんばろう!」というパワーをもらえるようなメッセージがこめられている。
挑戦し、必要な失敗をし、過去を定義し直し、ひとところに留まらずに前に進み続ける。
その時点で、失敗は失敗じゃなくなる。
未来は変えられないが、過去は変えられる。
過去を書き換えて今に活かすことで、結果として人生に失敗なんていうものはなくなる。
また、予想外のことをしてくれる人にファンがつく。
ファンとは『理念を支持してくれる人だ』
今の自分ではなく、”これからの自分”が何をやっても応援してくれる人。それがファンだ。
ファンはちゃんと見てくれている。
常に「何をしてくれるのだろう?」という期待に答えるために、正しく努力をし続けることが何より肝心だ。
西野さんの本は、語り口調で書かれているのとても読みやすく、そしてとてもわかりやすい。
他の本でも書かれている内容もあるが、それは大事なことだから繰り返し伝えてくれているのだ。
長く読まれてもいいように、普遍的な内容で書き直された【新・魔法のコンパス】
変化の激しい時代だからこそ、どれだけルールが変えられても正しく進むための、”自分だけの羅針盤(コンパス)”を手に入れられるように、考え方も日々アップデートしていくのが今を生きる人たちに必要な基本的なスキルになるのだ。
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