キンコン西野著『新世界』で語られる貯信時代とは? お金よりも信用を集めることの大切さとは?

キンコン西野 新世界 感想

キングコング西野亮廣さんの新刊『新世界』を読んで、彼の本に何度も登場する”信用の換金”に関して改めて納得して腹に落ちた。

クラウドファンディングやオンラインサロンなど、その単語を聞いて「何それ?」と知らなかったり「あやしい……」と良く知りもせずに否定的な反応をする人はまだまだ多い。

自分もわりと最近までは”オンラインサロン”を良く知らなかったので、実際「5000円とか1万円とか払う価値ってあるのかなぁ」と思っていたりした。

おそらく、その反応はまだマシなほうだったりする。

 

世間一般はやっぱり言葉自体を聞いたことがなかったり、知らなかったりするんじゃないかな。

特にオンラインサロンは。

クラウドファンディングは”信用度の高い人”が大きなお金を集めてなにかをするのに非常に向いているシステムだし、ファンの力が募ったときの規模はとても大きい。聞いたことがある人もそれなりにいそう。

 

モノを作りたい、アプリを作りたい、サービスを立ち上げたい――

いろんな”やってみたい”ことに対して、でもその資金がなくて困っている人に対して「ぜひ応援したい!」という声がお金という形になって現れるすごいシステムだ。

そのアイディアを買った! ぜひ実現してワクワクを形にして返してもらえればいい!

信用があるからこそその人がやることに期待しているし、きっと実現してくれる確信があるからお金を出す。

ただお金がほしいというだけで立ち上げたクラウドファンディングは、信用が足りずに公募額に満たずに失敗してしまうケースも多いと聞く。

 

今までの活動で得て貯めた信用や企画そのものにかけた”熱い想い”を感じられた場合に、人は応援の意味も込めてお金を出す。

信用がお金に換わる――これが『貯信時代』のお金の生み出し方だ。

 

西野さんが散々言っている「嘘をつかずに信用を貯めることが大事」というのが、クラウドファンディングやオンラインサロンのように”信用をお金に換えるシステム”が普及しつつある現代において超重要なことはもう疑いようがないところまで来ている。

ブログやTwitterやインスタグラム、Youtubeなどで個人が情報を発信できる時代だからこそ、嘘をつかずに真摯に活動し、自分のためじゃなくて相手のためにお金を使って信用を貯めて、いつか来るべきときに”複利”で貯まりに貯まった信用をお金に換えてやりたいことを実現するのが新しいお金との関係性となっている。

 

お金は貯めるものではなく使って信用に換えておくもの。

そして貯まった信用はお金に換えられるもの。

 

まるまる2章分の話が終わった最後に、本著のタイトルである『新世界』がダブルミーニングであることがわかる。

そこから始まる3章は、西野さんの考える新しい未来の形であり、魅惑的なサービスの話となる。

 

2章まででも『信用経済』『貯信時代』の話は十二分に腹に落ちて納得できる。

「なるほど、こういうことか」「相手のためにお金と時間を使うことが、巡り巡って自分に還ってくるのか」「労働の対価としてお金を得るだけじゃなく、嘘のない情報発信で信用を得るという稼ぎ方もあるのか」

西野さんやオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のメンバーの活動や発言の例を見ると、いかに自分の好きで得意なことをやって信用を稼ぐことが、目先のお金を稼ぐことよりも大事なことであるかが良くわかる。

得てしてそういった考えを持っている人のほうが今を楽しく生きて、かつ信用も得られて、いつの日かそれをお金に換えることもできるのだから、現状に不満があるのにそれをなんとかしようとせずに現状を現状のままにしておくことに問題があるのかを痛感させられてしまう。

 

人はどうしても現状維持をしてしまう。変化を嫌う脳がそうさせるからだ。

でも、もうそういう時代は終わろうとしている。それこそ『新世界』の幕開けだ。

 

小さなことでもいいので、今やっていないことに挑戦する。

ひとつずつ嘘のない生き方に変えていく。

 

3章では、今はまだ『信用度』が高く『認知度』が高い有名で正直な人ばかりが恩恵を受ける時代だけど、『信用度』が高いものの『認知度』が低い人――つまり有名人ではない一般人である”狭いけど深く愛されている人”を引き上げるところに向けての話が始まる。

新世界とはそんな誠実に生きる彼・彼女らがちゃんと評価されるサービスを作りたい! という西野さんの想いが詰まったこれからの世界の話。

それに対してひとつの提案として『レターポット』というサービスを詳細に紹介している。

1文字5円で交換できるレターを送ることで、たとえば1000文字なら5000円分のお金と労力(それだけの文字数を書くのには時間もかかるし、内容を考えるのにも時間がかかる)を使ったことがちゃんと相手に伝わる新たな贈り物の形だ。

贈り物がしたいけど相手が必要とは限らないし、受け取ってはもらったものの”実は要らないもの”ということもある。

ミニマリストにモノを送るのは非常に迷惑な話だが、送ったほうはそうは思わない。だったら現金か商品券を送ればいいという話になりそうだけどこれはありがたいけど送ったほうの想いが見えてこない。このギャップに対応できるのがお金に時間を載せるシステムである『レターポット』という新しい概念であり、「要らないものは要らないと言える」を追求した結果としてのサービスなのだ。

 

このレターポットではレターを送るだけではなく、もらったレターの再利用ができる。

レターポット内では自分が送ったレターの文字数が相手に溜まり、相手はそのレターの文字数を使って別の誰かにレターを送ることができる。

 

この仕組みは西野さんが使った例で考えるとわかりやすい。

友達などから5000円の花束をもらって、その中からいくつか見繕って3000円分の花束にして別の誰かに送ることができる。最初から3000円分の花束を自分で買って送ってもいいけど、5000円分の花束から3000円分の花束を作って送っても”使ったお金は3000円分”で同じ。花束を選ぶ(作る)時間もしっかりとかけている。

再利用可能な感謝の気持ち――これがレターポットの仕組みの根底にある。

 

だから、基本姿勢は『give』――感謝を与えることから始まる。

受け取ったレターはまた誰かへの感謝の気持ちとしてありがたく使う。返信不要の感謝循環の仕組みがレターポットという新しいサービスなのだ。

※レターを購入するのにはクレジットカードが必要。また、レターは既読スルーOK・返信不要のスタンスが基本であること。レターには4ヶ月の使用期限があることなど注意事項がいくつかあります。またサービスの利用にはFacebookかTwitterと連携が必要なので、Facebookでは実名登録になるので匿名(ハンドルネーム)で使用したい場合はTwitterと連携して使用してください。

 

レターポットの詳しい使い方は西野さんのブログで細かく説明されているので、貯信時代のサービスに興味が出てきたら以下のリンクから該当ページに跳べるのでどんな仕組みなのかだけでも見てみてください。

 

 

多くの人が持っている”お金の常識”は今変化しつつある。

親もきょうだいも学校でも教えてくれない”お金の知識”は自分で学ぶしかない。

 

貨幣経済から信用経済へ――個人の情報発信が信用を貯めて、それをお金に換えることのできる仕組みも揃ってきた。

もちろん今までどおり労働の対価としてお金を稼ぐことが悪いわけじゃない。ただ、新たなお金との付き合い方ができるようになったんだということを積極的に知り、そのあとにどう動くかが肝心になってくる。今までどおりに生きてもいいし、変化を見据えて今から動いてもいい。

どちらを選ぶかは情報を得たあとに判断すればいい。それで動くかどうかが未来にどう影響するかを良く考えて選択すればいい。

 

挑戦は痛みを伴う。

必ずしも成功せず失敗することもある。

変化はバッシングも受けるので精神的に追い詰められてしまうこともある。

 

――それでもあなたは挑戦しますか?

 

クラウドファンディングまたはpolcaのようなフレンドファンディング、オンラインサロン、そしてレターポットのような新たな仕組みを活用するために、自分から率先して相手に価値を提供するgiveから始め、信用を貯めていつかやりたい何かに備える『貯信』をすることが未来に対しての新しい生き方だ。

個人が自由に情報発信できる今だからこそ、嘘偽りのない言葉を大切にし、自分のやりたいことに全力を投入して信用を貯めて、いつか本当にお金を必要とするときに備えていくという生き方に変えようということこそが、西野さんの言いたいことなんじゃないだろうか。

 

『新世界』――それはもうすでにすぐ側にある。

あとはそれにいつ気が付くか、そしてどう動くかを決めるだけだ。

 



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