『ヒースブログ』の管理人のヒースです。
しゃぶしゃぶは糖質制限にとっても向いている。
家でするしゃぶしゃぶもいいけど、しゃぶしゃぶ食べ放題なら値段次第だけど家で食べるよりもはるかにオトクであとかたづけも不要とか、もうメリットしかない。
食べ放題でも特に『しゃぶ葉』はコストパフォーマンスが良くて、個人的にも超オススメ。
平日のランチなら、クーポン利用で税込み1000円を切るコースがあるっていうのがホントに信じられない。シロウトが経営を心配してしまうレベルのコスパの良さ。
糖質制限と言えばしゃぶしゃぶ食べ放題。しゃぶしゃぶ食べ放題と言えばしゃぶ葉。
しゃぶ葉に関してはそのオトク感をかなり強烈にプッシュした記事も書いているので、良かったらこちらも目を通してほしい。
そんなしゃぶしゃぶに関して、糖質制限をする上でひとつ気をつけないといけないことがある。
それはお肉をつける『タレ』だ。
しゃぶしゃぶと言えば『ぽん酢』や『ごまだれ』を使うのが一般的だと思う。しゃぶ葉以外のしゃぶしゃぶ食べ放題だと、席に置いてある調味料もぽん酢とごまだれが多い気がする。しゃぶ葉の場合は種類豊富な『たれバー』が用意されている。これがしゃぶ葉の特徴とも言える。
ところで、ぽん酢とごまだれって実際問題、糖質とかカロリーがどれくらいあるんだろう、とかを気にしたことはないかな?
糖質制限をするなら調味料の糖質もちゃーんと把握しておかないといけない。そうしないと『カウントしない糖質』をたっぷり摂っちゃって知らぬ間に失敗……ってケースが意外と多かったりする。
ぽん酢とごまだれの2択だったら、どうせ食べるなら『ごまだれ』になる。
「えっ!? ぽん酢のほうがヘルシーなイメージあるけどごまだれなの?」――と思わない?
そういうところに糖質制限を失敗しやすい『イメージ』って罠がある。ヘルシーそう、というイメージ先行であまり根拠のない感覚。
「こっちのほうがヘルシー」とか「カロリーが高そうだから食べるのやめよう」っていう感覚が、カロリー制限と糖質制限だと『逆』ってことが結構ある。
別の記事で糖質制限とカロリー制限のよくある勘違いをまとめてみたので、興味があったらあとで読んでみてほしい。
ぽん酢とごまだれから受けるイメージがまさにそれ。
せっかくなので、ミツカンの商品から『味ぽん』『ごましゃぶ』のふたつの糖質量とカロリーを比較してみようと思う。
しゃぶしゃぶに『ぽん酢』は使って大丈夫?
ミツカンのぽん酢『味ぽん』は、100mlあたりの糖質量が12.0g、カロリーは63kcalとそれほど高くはないように見えると思う。
バシャバシャつけて、ほとんど飲むように食べるのはかなり問題があるけど、ちょこんとつけて食べるならそんなにたいした量じゃない。
ただ、味ぽんは決して糖質が低いって数値じゃないから気をつけないとダメなんだよね。
100mlあたり糖質12.0gっていうのは、実際問題コカ・コーラと同じくらい(!)なんだよね。
コーラが100mlあたり11.3gだから、むしろちょっとだけ味ぽんのほうが糖質量が多い。
せっかく甘い飲み物が糖質量が多いからコーラを飲むのを控えても、ぽん酢をたっぷり使ったら意味がなくなる。もちろん、ぽん酢をゴクゴク飲むような人はいないと思う。ただ、あのコーラと同じ糖質量っていうのは案外調べないとわからないもんなんだよね。それもあって、ぽん酢は厳しい糖質制限だとNG調味料にガッツリ入ってくる。
厳しい糖質制限は調味料にも厳しい。「レモンをかけて食べろ」とか「塩で食べろ」とか、そこまで厳しくやらなくてもいいんじゃないかなぁ……とも思うけど、控えられるものは控えたほうがいいのはそりゃそうだ。
ぽん酢100mlって言われても、すぐにパッとどれくらいの量かはわからないと思う。
大さじ2杯くらい(30ml)と思っていても70ml(大さじ5杯)くらい使ってしまっているケースもあるだろう。目分量なんて結構適当なので、計量して使わない限り当てにならない。
しゃぶしゃぶは食べていく内に水分でたれがどんどんと薄まっていくから、その都度ぽん酢なりごまだれなりを継ぎ足し継ぎ足しするものだ。それも目分量だ。もしかしたら100ml以上使っているかもしれない。
「タレの量までいちいち気にするの?」――って思うのが普通の感覚だ。でも、糖質制限をするなら調味料をちゃんと気にしないと『糖質制限してるつもり』になりがちになる。
結果として『糖質制限やったのにまったく痩せなかった』って話になる。まぁ、糖質制限をしたつもりなのだから痩せないこともあるだろう。他でうまくやれていれば痩せられるかもしれないが、効果が半減していると思ったほうがいい。
まさかぽん酢が失敗の一因になるなんて予想外かもしれない。
『ぽん酢の100mlあたり12.0gという糖質量はコカ・コーラより多い』って覚えておけばいい。今後の人生で役に立つかどうかは本人次第だ。
今後食べるものを全部コーラと比較するという、ある意味おかしなことをすれば、自分がいかにたっぷりの糖質を知らず知らずの内に摂っているかがわかるようになる。おのずと控えるようになる。
どの食べ物がどのくらいの糖質量なのかがすぐにわかる人はあまりいない。糖質量がわかる本を一冊持っていると便利だ。『糖質量ハンドブック』をオススメしておくので、同じような本を持っていなかったら手元に置いておいてほしい。
しゃぶしゃぶに『ごまだれ』は使って大丈夫?
結論から言うと『ぽん酢よりは使っても問題ない』という答えになる。
『味ぽん』と同じミツカンのごまだれ『ごましゃぶ』の糖質量は、100mlあたり8.3gでカロリーは149kcal。
「ごまだれのほうがぽん酢よりカロリー高いじゃん!」――って思ったかもしれないけど、糖質制限で気にするのはカロリーではなく糖質量。
味ぽんが100mlあたりの糖質量が12.0gで、ごましゃぶが100mlあたり8.3gだから、同じ量を使った場合にごましゃぶのほうが約3分の2の糖質量しかないからごまだれの勝ち。
にわかには信じられないかもしれないけど糖質の量は『味ぽん>ごましゃぶ』なので、カロリー制限だったらもちろんカロリーの少ないぽん酢のほうがいいんだけど、糖質制限だと糖質量の少ないごまだれのほうが良くなる。
ごまだれは味が濃いし、ぽん酢のほうがさっぱりしているから「絶対ぽん酢のほうが健康にいい!」って思うのはわからないでもない。けど、それもイメージ先行のせいでしかない。
カロリー制限のほうが歴史が長いのでみんなの感覚に結構根付いていると思う。「カロリーが高い」という言葉は「糖質が多い」よりも遥かに耳にする機会が多い。
糖質制限のいいところは主食やお菓子は控えないといけないけど、おかずはたくさん食べられるところだ。やり方を間違えなければ「今までカロリー制限でガマンしてたのは何だったの!」ってなるはず。
糖質制限ならごまだれは食べていい調味料だよ。
ヘルシーな『イメージ』の罠
日本ではカロリー神話が続いているから『カロリーが低い=ヘルシー』の構図が成り立ってしまっている。
カロリーを減らすには脂質を減らすのが一番だから『脂肪ゼロ』とか『低脂肪』がいいんじゃないかって思われちゃう。
あながち間違いとも言えないけど、実際に低カロリーのものは味を整えるために、脂質のかわりに糖質をたくさん使っている場合がとっても多いんだ。
ヒトが好むのが『糖質、脂質、塩分』なので、どれかを少なくするとどれかが多く必要になる。
脂質を減らした場合だとしょっぱくなるか甘くなるか、あるいは両方を足してコクを出すかっていう調味になっちゃう。
しょっぱすぎもヒトはあまり受け付けないけど、甘いものには意外とゆるい。
だから甘いものや、砂糖を多く使った食品が氾濫しているんだよね(^_^;)
原材料を見て『砂糖』や『果糖ぶどう糖液糖』、『ショ糖』『水飴』なんて文字が先に表示されている加工食品ってホント多い。
糖質をたくさん使うことでおいしく感じさせようとしているのが、現在の食べ物に共通する話。
「カロリーの摂りすぎだから脂っこい食べ物は控えたほうがいい。そのほうがヘルシーだし」
こうして脂質ではなく糖質が多い食生活が続くと、血糖値も高くなって血糖スパイクも起きやすくなるし、余った糖質が蓄えられて内臓脂肪や体脂肪がどんどん増えるし、いつかどこかでどかーんと糖尿病になる可能性もそんなに低くない。
年齢が若い内は生きているだけで消費カロリーが高いし良く動くからあまり問題ではないんだけど、ある程度年齢を重ねると無茶な食べ方はダイレクトに身体に襲いかかってくる。
中年太りとかビールっ腹とか、二重あごだとが顔面が饅頭みたいだとか、ひどい言われようになるのも年を取ってからのほうが圧倒的に多いはず。
若いときは平気だった、なんてのは幻想。
年とともに基礎代謝も落ちるし運動もしなくなるんだから、せめて食事には気を配らないとダメでしょ?
だから、カロリー制限でも糖質制限でもいいから食事に気を使うのと、散歩とか軽い筋トレでもいいから運動をするのが大事。
食べたいならどこかで何かをしないと、まんまる体型の人生が確定しちゃうかもね(^_^;)
気休めかもしれないけど、飲み会とかでたくさん食べるのがわかっている日は『大人のカロリミット』を飲んで、『少しでも何か対策をしようとしている』自分を作り出してほしい。
何もやらないよりは、何かはやったほうがいい。運動と食事制限プラスアルファのお守り。
良質な脂質を食べよう
脂質を多く食べたほうがいいのが糖質制限の醍醐味だけど、カロリー神話から考えると『ありえない行動』に映る。
さすがに油を直のみするとかはそういう目で見られても仕方ない気がするけどね。
気にしない人は気にしないけど、気にする人はめちゃくちゃ気にする。
油を摂るなら、普通にお肉や魚からの摂取を控えなければ充分足りる。
不足しているときだけ補充すればいいんであって、オリーブオイルをサラダにたっぷりかけたり炒めものにたっぷり使ったりすれば意外と簡単に補充できるよ。
結構たっぷり、ね。
控えたくなる気持ちをグッとこらえて、たっぷりとね。
『ごましゃぶ』もごまが脂質が多いのでカロリーが高くなるだけで、ごま油も摂っていい油だから積極的に使って大丈夫。
もちろん無尽蔵に使いまくっていいってことじゃないけど、しゃぶしゃぶを食べるときにストイックにしすぎないようにしたいのであれば、ぽん酢よりごまだれを使ったほうがいいのは間違いない。
しゃぶしゃぶのタレのまとめ
ヘルシーなイメージだとぽん酢(味ぽん)を使ったほうがいいと思っちゃうけど、実際はごまだれ(ごましゃぶ)のほうが糖質制限では有利。
糖質制限は『今までの常識』からかなり外れたところにいるので、知らないと意外とわからないことが多いはず。
周りに糖質制限を正しく実施している人や、妙に詳しい人がいる場合は積極的に『知恵』を拝借するのがいいと思う。
あまり間違った知識で糖質制限をしてしまうと身体を壊す可能性があるから。
正しい知識を身につけて、どの食品にどのくらいの糖質が含まれているかがわかってくると、自分の中で組み合わせを工夫したりして、新しい食べ方を見つけたり、糖質を摂りすぎてしまったあとのリカバリも簡単にできるようになる。
せっかく糖質制限に興味があるなら、ちゃんと調べてちゃんと実施したほうが結果も出やすいし、無理もしなくて済むから絶対にちゃんと勉強することをオススメする。
山田悟先生の『ロカボで食べるとやせていく』を読んでロカボにハマったから、糖質制限のなかでもゆるめのロカボに興味がある場合はぜひ読んでみてほしい。
『カロリーの大小より糖質量の大小を重視』
これがわかってくれば、どっちを食べたほうがいいかわからなくなったときの羅針盤になってくれる。
ヘルシーに見えるほうが必ずしもいいとは限らないってことに気がつけば、糖質制限の知識レベルがひとつ上がったと言ってもいいんじゃないかな。
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